父親とは家庭でどのような存在であるべきでしょうか。あなたは子供にとってどのような父親であり、どのように関与していますか。
子供に父親として、どのように接して良いかわからない、学力を伸ばすにはどうアプローチして良いかわからない等、悩みはありませんか。
子供の学力向上や、心身の成長において、父親は非常に大きな役割をはたします。
今回は子供の教育における父親の重要性について解説します。ぜひ最後までご覧いただき、明確な役割を持って子供に向き合っていきましょう。
理想のお父さんってどんな人?
まず、あなたが想像する理想のお父さんについてイメージしてみましょう。
自分の子供時代にどのようなお父さんが理想であったか、自分のお父さんのこんなところが好きであったかなど、芸能人でも良いので、色々イメージしてみて下さい。
ある程度イメージできたところで、お父さんの役割と重要性について解説していきます。
父親の役割の変化
近年、父親の役割は大きく変化しています。私は現在30台後半ですが、私が子供の頃と比べても大きく変わって来ています。
従来は主に家庭の経済的支援者としての役割が強調されていました。父親が外で働き、母親は家庭を守るというのが基本的な構図でした。
しかし、現代では様々な社会情勢から家庭内での積極的な育児参加が求められています。
父親の家事や育児参加は、母親の負担を軽減し、家庭全体のバランスを整える重要な要素となっています。
またはその役割が逆転するなど、家庭によってその比重はさまざまです。
父親が子供と積極的に関わることで、子供は多様な価値観や視点を学び、豊かな人間関係を築く土台が形成されます。
ロールモデルとしての影響力
父親はロールモデルとして、子供成長に大きく影響します。
親の行動や態度は子供に大きく影響することは子育てをされている方はもちろん、客観的にみている方でも感じていることでしょう。
良い行動やポジティブな態度を示すことで、子供は健全なモデルを見て学び、自らもそれを模倣します。
ロールモデルとは何か
ロールモデルとは、模範となる人物のことです。
子供にとって父親は最初のロールモデルの一人であり、一番身近な影響力のあるロールモデルです。
父親の行動や習慣、価値観は、子供の人生観や行動基準に大きな影響を与えます。
父親の行動が子供に与える影響
先ほど、想像した理想のお父さん象を想像してください。
あなたは子供にとって良いロールモデルもしくは近い存在になっているでしょうか。
「テレビばかり見て、お酒を呑んでいる」「スマホを片手にゴロゴロしている」などしている姿を子供は見ています。
そんなお父さんが「テレビばかり見るな」「スマホばかり見ず、勉強しろ」と言っても聞くはずがないですよね。
まずは、子供にとって自分が一番のロールモデルであることを自覚しましょう。
子供の将来に与える長期的な影響
父親が良いロールモデルとしての役割を果たすことは、子供の将来にわたって持続的な影響を与えます。
例えば、父親が仕事と家庭のバランスを取る努力を見せることで、子供はワークライフバランスの重要性を理解します。
また、父親が学び続ける姿勢を見せることで、子供も勉強することの価値を認識し、自ら学ぶことに対する意欲を持つようになります。
よく職場の同僚や友達から「子供に勉強しろと言っても聞かない」「全然片付けをしてくれない」などということをよく耳にします。
父親になったあなたは、継続して勉強していますか?率先して片付けなど良い習慣を行えていますか?
どのようにアプローチしていくか
それでは、これからは良いロールモデルとして具体的にどのようアプローチして行けば良いか解説します。
1. 一貫性と誠実さ
良いロールモデルとしての父親は、一貫性と誠実さを持っています。
一人の大人の言動は一致しており、約束を守り、誠実な態度を貫きます。
この一貫性は子供にとって安心感を与え、信頼関係を築く基盤となります。
例えば、父親が約束を守る姿を見せることで、子供も他者との約束を大切にするようになります。
また、誠実さは子供に対して正直であることを教え、嘘をつかない大切さを伝えます。
アクションプラン①
・家族にあらたな取り組み(よい習慣)を宣言しましょう。
「1日、15分本を読みます」「洗い物をします」など小さいことからで構いません。
そして、子供に習慣化してほしいことを宣言してもらいましょう。
小さなことでも子供は見てます。
宣言したことを自分が守れなければ、当然子供が守れなくて当然ですよね。
子供がなかなか習慣化できない場合は、時間をかけて見守りましょう。
そして、継続してできたら思いっきり褒めてあげましょう。
2. 尊重と共感
尊重と共感は、良いロールモデルの重要な特徴です。父親が他者を尊重し、共感を示すことで、子供も他者を尊重し、共感する姿勢を学びます。
例えば、父親が家族や友人の意見を尊重し、話を丁寧に聞く姿を見せることで、子供も人の話をしっかり聞き、相手の気持ちを理解しようとするようになります。
共感の姿勢は、人間関係を円滑にし、社会性を育むために欠かせません。
アクションプラン②
・子供に今週の出来事を聞いてみましょう。
子供に今週の嬉しかったことや失敗したことを聞いて話してみましょう。
そして、しっかり聞いて、共感してあげましょう。
子供はアドバイスがほしい訳ではありません。
尊重し、共感する姿勢を見せましょう。
3. 責任感と努力
良いロールモデルとしての父親は、責任感と努力の姿勢を示します。
家庭や仕事での責任を果たし、目標に向かって努力する姿は、子供にとって大きな励みとなります。
父親が家庭の仕事や家事を積極的にこなす姿を見せることで、子供も自分の役割を理解し、責任を持って行動するようになります。
「テレワークで仕事をする姿を見せる」「子供に自分のやっている仕事を紹介する」「自己啓発をしている姿を見せる」など、自分が頑張っていること、目標に向かって努力している姿を見せましょう。
アクションプラン③
自己啓発している姿を見せる。
子供と同じように大人も日々成長する必要があります。
あなたがもし想像した理想の父親とかけ離れているのであれば、その姿に近づけるよう努力しましょう。
資格の勉強、副業、本を読むなど、努力する姿を見せれば子供は影響を受けます。
大人は勉強しないと思っている子供もいます。
しかし、移り変わりの早い現代社会で仕事をしていくには、常に自己研鑽していかなければなりません。
その姿を見せることはロールモデルとしての役割を果たすのに一番重要なことかもしれません。
まとめ
父親は子供のロールモデルとして大きな影響を与えます。
父親の姿勢を常に子供は見ています。
とはいえ、常に気を張らず、メリハリをつけることが大事です。
自分が習慣化している、もしくはこれから習慣化していく、取り組みを子供に見せるだけでも違ってくると思います。
私はコロナ禍でテレワークが多かった頃は、リビングで仕事をしたり、資格試験の勉強をしていました。
はじめは興味津々で色々話かけてきますが、真剣に仕事をしていると、静かになり、黙々とお絵描きをはじめ、次第には自ら通信教育のドリルやピアノをし出すなど、行動が変化していきました。
子供に取り組んでほしいことはまずは、自らが体現して見せることが重要です。
子供達に負けないよう私たちも日々精進し成長していきましょう。
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